勝手なOT論

いろんな学問に興味はあるが知識はまだまだな作業療法士です。日常で湧き出た思考を書き留めておくブログです。強い根拠もない思いつきのようなものですが、皆様からのご意見も頂戴したいです。

幸福の3タイプ

セリグマンによれば、

幸福には3つのタイプがあるそうです。

 

①快楽の人生

 (多くの快楽やポジティブ感情を味わう)

②夢中を追求する人生

③意味のある人生

 

①は自分の好きな作業を通して得られるものだし、

②は言い換えればフローを起こしている状態であると言えるのでしょうか。これも作業と関わりがありますね。

③は作業を通して自己同一性を獲得し、社会的に認められる体験がもたらすものだと思います。

 

作業と幸福の関係は切っても切れないですね。

 

 

また、基本的には①②③のすべてが実現されたときが最大の満足を得られるそうですが、

3つのなかでは③が一番満足度が高いとのことです。

 

しかし、

認知症高次脳機能障害の方などは、

①②には作業の選択次第で取り組めるけど、

判断力の不十分さや表出の拙劣さで③へとたどり着くのはなかなか難しい印象です。

 

されど、

①②の状態が定着すれば、周囲を巻き込んで③へと到達できるのではないかと最近考えています。

 

取り組める作業を、

所属集団の中での役割にしてしまうとか、

一緒に楽しめる家族や友人を作るとか。

 

今までの生活歴などから意味を見出すような文脈がない場合でも、

新しく意味を作って作業にしていく可能性もあるといいですね。