最近ICFでPTとOTの違いを説明するとわかりやすいかなと思い、メモ的に残しておきます。 まず、心身機能を身体機能(A)と心理精神機能(B)に、 活動を活動遂行能力(C)に、 参加を作業(D)にします。 病気にかかるなど健康状態が低下すると、 身体機能が低下し、…
突然ですが、 永久に幸福な状態を感じさせてくれる装置に身をあずけている人を見て、 幸福そうだなと思うでしょうか。 自分も装置を使いたいなと思うでしょうか。 人間は、 主観的な満足だけでなく、客観的にも幸福でありたいと思う存在だとのことです。 前…
セリグマンによれば、 幸福には3つのタイプがあるそうです。 ①快楽の人生 (多くの快楽やポジティブ感情を味わう) ②夢中を追求する人生 ③意味のある人生 ①は自分の好きな作業を通して得られるものだし、 ②は言い換えればフローを起こしている状態であると言え…
心理学においては、 褒める時は存在に着目し、 叱る時は行動と環境に着目すると良いらしいです。 パワハラの中にも人格否定するなっていう文言がありますが、 やはり相手に指摘する際は、 その人の内面はひとまず置いといて、 行動を変えるか、 環境を調整し…
「OTは手とか腕を良くします」 学生時代に実習先で聞いた患者さんへの作業療法の説明です。 つい最近もPTさんがこのような発言をしているのを聞きました。 「PTは足、OTは手」 ICFの考え方はどこにいったんだと気にしなければ、たしかにこの説明はわかりやす…
障害受容という言葉を私は使わないようにしています。 患者さんから障害への悲観的、破局的な思考が聞かれた際に、 「あの患者さん、まだ障害受容できてないね」と評価する場合もあると思いますが、 障害受容という言葉を使いたくない理由が2つあります。 一…
以前は個人的にevidence based medicine(EBM)というと、 "エビデンスレベルの高い方法を優先して用いなさいよ"という意味合いだと思っていました。 なので、 EBMは患者さんより医療者主体の考え方なのかなっていう印象があり、 若干反発を感じていました。 …
well-beingの5つの要素 「PERMA」 と呼ばれるものがあるらしい。 well-being自体が「持続的幸福度」という形で判断することができ、 このPERMAを見ると、幸福への作業の貢献度は高いなぁと思います。 Positive emotion ポジティブ感情。 作業を通して得られ…
ターミナルへの心構え 私の勤務地では、 よく"お看取り"の方針になっている方がいる。 本人が決めたのか、家族が決めたのか、 そこを終の住処として来るのである。 ターミナルケアや緩和ケアという言葉が、 世に浸透して久しい。 終末期には4つの痛み(身体的…
前回の「OTを説明する」にて、 OTは作業ができれば自分らしく生きられるという視点を持つ職種だということを説明した。 こう言われたら、 多くの人は「じゃあ作業って何なの?」って疑問に思うだろう。 学生の頃、 先生から作業に関して講義があり、 「作業…
患者さんのご家族さんからPTとOTの違いについて聞かれることがたまにある。 頻繁にではなく、たまに、というところに日本人の「やってくれればなんでも良いんだろう」という様子が伺える。 それは置いといて、 前回書いた内容に沿って考え直すと、 人生に対…
いつもOTの在り方について考えるときに、「あれ、リハビリテーションってなんだっけ?」って頭によぎる。 何年もリハビリに関わっていると、ゲシュタルト崩壊みたいにリハビリテーションの輪郭がぼやけてくるような、そんなモヤモヤがある。 調べると、rehab…